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有利なカラダの使い方のポイント

Point①  関節の面がきちんと重なっている

関節には

それぞれの動きの特性があります。

 

関節がうまく働くには、

関節の面同士がきちんと重なっていることが条件です。

 

関節面がきちんと合わさっているということは、

体の重心が、

カラダを支える骨の上にきちんと乗っているとも言えます。

 

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関節の種類と働き

 

①球関節(多軸性)

 肩関節、腕橈関節、股関節(正確には臼状関節)

 

②蝶番関節(1軸性)

 腕尺関節、遠位・近位指節間関節

 

③鞍関節(2軸性)

 胸鎖関節、母指手根中手関節、足根中足関節

 

④楕円関節(2軸性)

 環椎後頭関節、橈骨手根関節

 

⑤車軸関節(1軸性)

 正中環軸関節、上橈尺関節、下橈尺関節

 

⑥平面関節(多軸性) 

 椎間関節

 

⑦半関節(多軸性)

 仙腸関節、脛腓関節、手根中手関節、手根間関節

 

⑧ラセン関節(1軸関節)

 腕尺関節、距腿関節

 

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単関節(2つの骨からなる関節)

肩関節、股関節、指間節関節など

 

複関節(3つ以上のの骨からなる関節)

肘関節、膝関節、橈骨手根関節

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『系統別・治療手技の展開 改訂第3版』より引用~

 

Point② カラダを支える骨を立てること

カラダを支える骨がきちんと立っているということは、

理想的な姿勢アライメントの状態といえます。

 

カラダを支える骨とは

頭・首・胴体・脚・足・という

体の軸に担当する体軸を構成する骨を指します。

 

頭:頭蓋骨

首:頚椎

胴体:胸椎、腰椎、骨盤(寛骨と仙骨)

脚:脛骨、大腿骨

足:中足骨、踵骨、距骨

 

カラダを支える骨が上下から最大の面積で、

荷重と反力をうけること

一番の理想なカタチと言えます。

 

Pointから外れるとカラダはどうなるのか(※重要※)

関節面がきちんと重なっていなかったり、

骨がきちんと立っていない場合、

カラダはその重心からズレた分を、

筋肉、腱、靭帯で支えようとします。

 

筋肉で支えようとすると筋肉は緊張して、

血液が流れにくく鳴り、

次第に硬くなります。

 

いわゆる「コリ」や「張り」が

できるのもこのためです。

 

また腱で支えると状態が続くと、

腱は肥厚して分厚くなっていきます。

 

組織が分厚くなるので、

動かしたときに骨に擦れて

ゴリゴリと音が鳴るようになります。

 

最後に、

靭帯で支え続けると、

靭帯は伸びてしまうか、

萎縮して硬くなります。

 

伸びてしまうと、

思わぬ方向に可動域が広がってしまい

捻挫などの原因になります。

 

萎縮してしまうと、

関節がロックされてしまうので

可動域が極端に狭くなります。

 

こういったことを避けるためにも、

やはり正しい関節面でカラダを使うこと、

カラダを支える骨を立たせるということは、

カラダのムリな負担を減らすことに繋がると言えます。

 

point③ 動作速度を過度にあげないこと

動作が早いと、

それなりに筋力を要することになります。

 

必要以上に動作を早くしてしまうと、

息を詰めてしまいがちになるので、

腹筋の緊張を招きます。

 

とは言っても、

どうしても早い動作が必要なときも中にはあります。

 

早い動作は

首や腹筋の筋緊張を伴いやすいということを

認識しておくことも大切なことです。

 

早い動作には

有利なカラダの使い方を実践することで

緊張を起こしにくくすることも可能です。

 

なにげなくおこなっている日常の動作でも、

ゆっくりやることを意識するだけで

筋緊張は和らいでいくことが多いです。

 

point④ 呼吸を常に促して、腹筋の力を抜く

腹式呼吸や胸式呼吸、

丹田呼吸、

ヨガの呼吸法など

世の中には様々な呼吸方法が存在します。

 

何かの動作を行う時に

呼吸を止めるのではなく

常に促すことが大事なことです。

 

呼吸を止めることは

自らの生命活動を低下させて

自ら筋緊張を作り出していると言っても過言ではありません。

 

人の健康を考えた時に

呼吸の深さはかなり重要なものの一つです。

 

肺は鎖骨の上から肋骨の下までありますが、

実は思ったよりも結構大きいのです。

 

肺の場所と大きさを認識して、

常に深い呼吸を促していくことで、

カラダの不定愁訴を取り除いていきます。