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坐骨神経痛の鍼治療

坐骨神経痛

大腿神経痛

大腿外側皮神経炎

にわかれます。

 

坐骨神経痛:梨状筋部とふくらはぎの痛み

 

大腿神経痛:大腿前面の痛み

 

大腿外側皮神経炎:大腿外側の痛み

 

ただし、

痛む部位は範囲が広かったり狭かったり異なります。

 

このうち、

ヘルニアの痛みと重なるのは

第4腰椎から下の坐骨神経痛だけです。

 

大腿外側皮神経や大腿神経が第3腰椎から神経がでるので、

上部は腰椎の負担が少ないためヘルニアが除外できます。

 

中国では坐骨神経痛を根性と乾性にわけるそうです。

 

日本式に翻訳すると、

根性は大腰筋、

乾性は梨状筋症候群になります。

 坐骨神経痛の鍼

大腰筋へ刺入して神経根部の絞扼を解消します。

 

次に、

梨状筋部分にも2.5〜3寸の5番鍼を3本ほど入れます。

 

さらに、

下腿の坐骨神経を圧迫するヒラメ筋にも3寸鍼を入れます。

これは腓腹筋ごと3列に刺鍼します。

 

大腰筋の収縮による坐骨神経ならば、

大腰筋へ刺入したとき、

ふくらはぎに夜間痛と同じ痛みが再現されます。

 

それが出れば大腰筋の萎縮で起きた坐骨神経痛なので治りますが、

もし痛みがでなければ、

ヘルニアの可能性があるので検査が必要になります。

大腿外側の痺れや痛みの鍼

側臥位で、

この場合は大腰筋の第3腰椎間が神経根性となりますが、

腰方形筋も関係することもあるので、

根性ついでに腰方形筋へも刺鍼します。

 

 

また、

神経根性の大腿外側痛が小臀筋になります。

 

大腿外側皮神経は、

小臀筋あたりを通ることが多く、

小臀筋で絞扼されるケースがほとんどです。

 

これには10番の3寸くらいを臀部刺鍼のように刺しますが、

これは大転子の周囲が中心になり、

腸骨稜まで近づかなくてよいです。 

 

特に大腿骨頭頸部を狙って刺入します。

大転子の後ろ側が大腿外側後方の痛み、

大転子の前側が大腿外側前方の痛みに効果があります。

 

これも、

外側広筋などへ3寸を使って3列に排刺する場合もあります。

 

大腿前側が痛む場合は、

刺鍼して大腿前側に締め付け感があれば、

根性の治療をします。

それだけで治る可能性があります。

幹性が、腸骨筋になります。

 

腸骨筋へは、

患者さまを上向きに寝かせて膝を曲げて三角枕を入れ、

腹筋を緩めます。

 

そして、

上前腸骨棘の内側から仙骨へ向けて、

3〜4寸10番の鍼を腸骨窩に沿わせて入れていきます。