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自律神経失調症

症例報告④ 

自律神経失調症

 

週のうちに夜勤と日勤のある日があり、

自律神経が乱れているということで来院された。

症状としては、軽い緊張感、もやもや感、不安感があるとのこと。

 

 

【症例】

30代 男性(会社員)

 

 

【主訴】

首から腰部にかけての筋緊張

自律神経症状

 

 

 

【現病歴】

自律神経失症状

 

 

【身体所見】

頸部から腰部にかけて全体的に筋緊張がみられる。

眼精疲労、まぶたの痙攣、頭のもやもや感、不安感がある。

特に、頸部から背部にかけての筋肉の緊張が強くみられる。

 

 

【診断】

夜勤と日勤の繰り返しにより、

生活のリズムが乱れて、徐々に心身にストレスがかかり

今回のような自律神経症状に発展したと考えられる。

 

 

【対応】

 

北京堂式の頸部刺鍼、

背部刺鍼、

腰部刺鍼を行い、

特に自律神経に症状に

効果の高い夾脊穴を中心に刺鍼。

 

その他に眼精疲労があるとのことなので、

側頭筋にも刺鍼をおこなう。

 

胃の不快感あるとのことだったので、

胃の六つ灸をおこない対応。

 

 

【経過】

 

はじめは週に12回の施術を行い、

3,4回目辺りから顕著に回復が見られた。

 

その後も週に1回ペースで3ヶ月ほど鍼灸を続けたが、

だいぶ体調も安定したので、

月に1回程度の間隔にあけて、

予防の意味合いで施術を受けていただいている。

 

 

【考察】

 

もともとの体質というよりは、仕事の環境によるストレスで

心身に負担がかかり自律神経が乱れて、症状がでたタイプである。

 

お仕事上、どうしても夜勤があるので、

うまく日常生活でも対策をとりバランスを取って頂いた。

 

働き盛りの30代で運動習慣もあり、

まだ体力もあるので、

回復も早かったうように思う。

 

今回の件で、鍼は自律神経症状にも

効果が得られるという自信を得られた。

 

この患者さんは、薬を飲んでいなかったのが幸いで、

精神安定剤や、睡眠導入剤、抗うつ剤を

服用していた場合は、

また違った経過になっていたように思う。

 

ブログでも何回か書いているが、

薬と鍼はあまり相性が良くないと感じている

鍼灸師さんは多いはずだ。