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むち打ち症の治療

基本的に寝違いの治療と変わりません。

 

頚からの神経は、

腕にいっているものが多いです。

 

なので頚や背中へ刺鍼しても良くならない場合は、

肩を疑ってみます。

 

触ってみると、

腋や三角筋が固まっていることがあります。

 

三角筋が固まっていると、

その神経は圧迫されますが、

その神経は頚から出ているので、

三角筋が圧迫されるとパルス神経が伝わって斜角筋も硬化してしまうのです。

 

三角筋への刺鍼は

2.5寸10番くらいの太い鍼が必要です。

 

中国では、

むち打ち症を大きく5つに分類するそうです。

 

1.神経根型

2.脊髄型

3.椎骨動脈型

4.交感神経型

5.混合型

 

 

1.神経根型の特徴

 

C1〜C2の神経の圧迫

頭痛、めまい、鼻づまり、口内炎

 

C3〜C4の神経の圧迫

喉の痛み、耳鳴り

 

C1〜C4と交感神経の繋がり

交感神経失調症、更年期障害

 

C3〜C4と横隔神経の繋がり

胸、横隔膜、心臓などに影響

 

C5、6、7、8の圧迫

五十肩の原因

 

 

2.脊髄型の特徴

 

椎間板ヘルニアや骨増殖によって椎孔が狭まり、

脊髄が圧迫されるため、

坐骨神経痛など手足に障害が残る。

 

 

3.椎骨動脈型の特徴

 

椎骨動脈はC1〜C2で圧迫されることが多いです。

 

めまいが起きたり、

急に振り向くと倒れたりします。

 

これは、

椎骨動脈が平衡感覚器官を栄養しているからです。

 

椎骨動脈はC5〜C6の横突起を通りますが、

そこに障害がおこると、

脳に血液が送られなくなるので、

急に振り向くとそこが狭くなるために倒れます。

 

 

4.交感神経型の特徴

 

頚椎症によって自律神経失調症になります。

 

めまい、耳なり、眼痛、視力障害が起こります。

 

その原因は、

椎骨動脈の変形、血栓、動脈硬化、上下関節窩による圧迫などがあります。

 

症状として、

頭痛、後頸部痛、眼の症状、血圧や心臓の症状、

手足が冷える、頭や顔、手足の麻痺などがあります。

 

 

5.混合型は上記の型が合併したものです。